それにしてもスリランカはカラス天国だ。
歩いているとベチャベチャとうんこが降ってくる。
うんこといえば、今朝うんこをしていたらお尻の大事なところがヒリヒリする。
お尻の大事なところには昔から爆弾を抱えているので、親しい方ならピンと来たと思うが、今回は違う。
たぶんカリーのせいだ。スリランカのカリーが僕の体内を通ってお尻の大事なところから華麗に捻り出されてもなお、スパイスが効いているのだ。
ヒリヒリするお尻の大事なところをさすりながら街へ。
今日は街を移動してキャンディへ。
キャンディは紅茶の名産地らしく、たぶん日本で言うところの静岡的なところかなと思いきや、実は京都的なところなのだそうな。
宿が見つかると同時にスコールに遭い、しばらく部屋でくつろいでから部屋を出たところ、ドアの前でサルの一家が雨宿りをしていた。ドアを開けてサルがいたのは初めてだったので緊張した。
等間隔に並ぶ様子は京都の鴨川を髣髴(ほうふつ)とさせる。
早速、街の名所の仏歯寺へ。
と思って道を歩いていると、おじさんに「ダンスショーをやるから見ていかないか」と声をかけられた。
開始直前だからと安くしてくれたので見てみることにした。
伝統的な音楽からファイヤーダンスまで約2時間で500円くらいだったので大満足。
伝統的な音楽とダンス。とにかくショーはどんなものでもおもしろい。
火を食べる男
ようやく仏歯寺へ。
仏歯寺にはブッダの歯が祀られている。
名ばかりセキュリティチェックを超え、寺の中へ。
黄金に輝く仏歯寺。うっかり入場券を買い忘れて追い返された。セキュリティーを超えると何故かDVDがもらえる。
京都銀行くらい長い列に並び、ようやくブッダの歯。
実は歯は金ピカのケース的なものに入っており、それを遠くから見れるだけというものだった。
本当に一瞬、2秒くらいだったが、ありがたいものを見られて嬉しかった。
なんとなく幸せな気持ちでカリーを食べに行き、今まで使っていたスプーンを置き、周りの人と同じように手で食べてみた。相変わらず、とても辛かった。
店のおじさんはそんな僕の姿を見て喜んでくれた。
カリーを食べ終え、店を出ると、暗闇の中、ホームレスのおばちゃんがいた。
普段はスルーしてしまうが、仏教に触れたからか、今日は心にひっかかるものがあり、少しだけ手渡した。
帰り道で僕は階段から滑り落ちた。
日本の階段にはご丁寧なことに段の端に一段一段滑り止めがついている。
スリランカの階段にもそれらしいものがついているのだが、ビーチサンダラーの僕はそれで滑ってしまった。それはツルツルの鉄製だったのだ。
なんでツルツルの鉄をわざわざ付けるんだろうと疑問に思いながら歩いていると、ツルツルが付いていない階段に差し掛かった。
ツルツルがない階段は段の端がボロボロに欠けていた。
あ、なるほど、階段の端のツルツルは階段が欠けないように保護するものだったんだ。
日本では人が滑り落ちないことを優先させているけど、スリランカは階段が欠けないことを優先させたんだ。
なるほどなあ。
せんまさお
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