寒すぎて洗濯物の手洗いは諦めた。5元(83円程度)で洗濯機を貸してもらった。贅沢は敵だが無理も禁物だろう。
洗剤を切らしていたので買いに行くと、500gくらい入った詰め替え用が3元(50円程度)で売っていた。この国は(たぶん)ボッタクられないからありがたい。
洗濯機を回して部屋に戻ろうとすると、例のどえらい美人のスタッフがピンクのぬいぐるみみたいなモコモコのパジャマで洗濯物を取り込みに来た。寝起きなのにどえらい美人だ。
洗濯機が終わるまでの間、朝ごはんとして小籠包を買って食べた。日本で食べた小籠包と違い、小さい肉まんというかんじだ。湯気が昇るホカホカの蒸籠に7つ入っていたので全部買うことにした。
洗濯を干し、近くを散策。大理もそうだったが、歩いているだけでワクワクする街並みだ。ぱっと見は古民家だが、ほとんどが観光用のお店になっている。お土産はそんなに買えないので素通りするが、買いたいものはたくさんあった。



麗江古城という地域に泊まっているのだが、城下町に囲まれた山の上に寺院があった。庭に桜が咲いている。写真を撮っていると、おじいさんも僕の横に並び、スマホで写真を撮っていた。




桜を愛でる気持ちはどこも同じなんだなぁと思っていたらよく分からないけどウルウルしてきた。はやく世界が平和になりますように。
麗江古城から少し離れた場所にも似た村があるようなのでバスで移動。二階建てのバスは香港以来だ。せっかくなのでに二階に座る。窓から見える目線が高くてそれだけで楽しい。
束河古镇という村に着いた。ここも完全に観光用にメンテナンスされている。観光バスが何台も乗り付けられ、団体客がゾロゾロと入っていく。

街の所々にブロンズ像が並び、街の歴史を説明しているようだ。材質確かめるおじさんもブロンズ像を叩いて材質を確かめている。






ここは完全に岡山県倉敷市の美観地区の上位互換だ。どこまでも美しい街並みが続いている。ふと街はずれに行ってみた。なんて読むのか分からなかったが、英語表記で「Bar street」と看板には書かれている。
同じく美しい街並みだが、全ての店が閉まっている。恐らく廃墟のようだ。人すら一人もおらず、ゴーストタウンがこれまたどこまでも続いていた。観光地の裏側を見た気がした。


バスで移動し、もう少し外れにある村に行ってみた。白沙という村だ。ナシ族という民族が住んでいるらしい。

村に並ぶお土産のテイストが今までと変わってカラフルになった。お土産として売るのだろう、綺麗に染め上げられた生地が軒先で風に揺られて干されている。

ナシ族の文字なのか、かわいらしい文字にデザイン性が加えられ街を彩っている。恐らく、若い人が村を少しずつ変えていっているんだろう。

今までの村と違い、古民家が古民家のまま残っている。外観の補修はそこそこに、屋内だけ直して使っているようだ。観光客も比較的少なく、静かで穏やかな雰囲気だ。


明らかに沈没しているヒッピーを見かける。さっき見たナシ族の文字のデザインは彼らが行ったんだろう。ナシ族の文字は、いわゆるエジプトの象形文字のように絵っぽい。漢字が成り立つ過程で分岐していった結果だろうが、きっと元の発想は似ているんだろう。
5時間ほど歩き詰めだったので疲れた。チャイが飲みたいが、中国は紅茶ではなく日本と同じお茶文化のようなので、甘ったるいミルクティーは期待できない。オシャレなカフェにはあるだろうが安くはないだろう。
中国人はお茶をマイボトルで持ち歩いているようだ。茶葉をそのままお湯と一緒にボトルに入れて、ちょくちょくその辺で飲んでいるのを見かける。身体を冷やすのが健康に悪いという考えのようで、お店では必ず熱いお茶を出してくれる。中国人がスープ好きなのもそういう理由からだろう。
なんかの本で読んだが、ユーラシア大陸のお茶は「C」から始まるらしい。つまり、Cha, Chaiなどである。それがヨーロッパに入ると「T」になるそうだ。そう、Teaだ。
Cの文化とTの文化で何が変わるのか、ヨーロッパに入ってからこの身体で知れるのが今から楽しみだ。
ちなみに緑茶と紅茶は、茶葉は同じらしい。要は発酵させれば紅茶になるのだ。ちなみに烏龍茶は半分だけ発酵させるらしい。
コーヒーに関しては、木はどれも同じらしい。育つ環境で味が変わるそうだ。この話に関してはハワイで会ったおじさんから聞いただけなので定かではない。
それはさておき、宿ではみんなで晩ご飯を食べる会があるらしく僕にも声をかけてくれたので参加させてもらった。外国人は僕だけらしい。中華料理は本当においしい。みんなで大皿をつつくのだが、遠慮するな食べろ食べろ言ってくれる。

最後にトマトのスープを飲み、一息ついていると、ビリヤードに誘われた。宿にはビリヤード台があるのだ。僕が知っているルールと彼が知っているルールは微妙に異なるようで、それを擦り合せるのがものすごく大変だった。翻訳ソフトの限界だ。
なんとかスタートして盛り上がっていると、もう一人現れた。相手は交代して、僕とプレイしてくれるらしい。交代した彼は英語を話す。なんならめちゃくちゃ上手い。
ビリヤードにも飽きた頃、三人で散歩することになった。昼間も歩いた麗江の街を歩く。夜は街がライトアップされており、これもまた美しい。


ナシ族の郷土料理が屋台で食べられるとのことで、ソーセージの中身に米を混ぜたものを食べた。不思議なことに全く味がしない。一緒に行った二人にも分けたが、美味しくないとのことだった。
屋台の前に、このクソ寒い中、半袖短パンの欧米人がいた。彼もこのソーセージを買ったようだ。彼は美味しそうに食べていた。
彼が声をかけてきた。
「ハーイ、どこから来たの?」
「日本」
「中国」
「中国」
「僕はイギリス」
彼もチームに加わり、街歩きを続けた。イギリス人の彼は、手当たり次第にナシ族の伝統食を買って食べている。
紙のカップに入った、オレンジ色のシロップがかかった白いケーキのようなスイーツを買っている。一つくれたので食べてみると、ケーキではなく味のしない消しゴムみたいな食感の食べ物だった。ナシ族は薄味が好きなんだろう。彼は「ケーキかと思った」と言い、美味しそうに食べていた。
イギリス人の彼はハイテンションすぎる。音楽を聴くと踊らずにはいられない性格のようだ。ハイパーパリピイギリス人は犬を見かけただけでも犬に鬼絡みする。覚えた中国語を叫びながら道幅を全て使って動き回っている。たぶん酔ってはいないので生粋のパリピなんだろう。
踊るイギリス人をつれて山に登ろうとしたが、夜も遅かったので解散することになった。
ハイパーパリピイギリス人と別れ、3人は宿に帰った。宿には例のどえらい美人のスタッフがいた。恐らく遅番なんだろう。明日は早くに宿を出るのでお別れを告げた。
記念に一緒に写真を撮りましょうと言い、セルフィーの要領でカメラを構えると、彼女は冗談っぽく僕の方を向き顔を見つめてくる。いかん、いかんでぇ。
そんな日。
I enjoyed to travel in Lijang town today. It is one of an old town in China. I saw a lot of beautiful temples and good souvenir shops. I want to buy some Chinese souvenirs but my baggage is already full. I visited to 3 towns. These are also beautiful. At night, my roommate invited me to dinner. I joined it and ate Chinese local foods. After that, two friends invited me to walk in the town at night. Then, we met a British man and went together. Good day.

せんまさお

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