2日間かければローマの主要なスポットを回れると思っていた。無理だと分かったのは、その行列の長さを見てから。
ヨーロッパでも有数の観光地であるローマの主要なスポットは当然ながら観光客が大挙しており、30分ほど待たなければ入場することすら叶わない。
スポットの中も観光客がすし詰め状態で、自分のペースで見て回るということが難しい。結果として想定を上回る時間がかかっている。
そもそも観光スポットを巡るのが旅のメインではないにしても、僕の中のミーハーな部分が「せっかくローマ来たんだから!もったいないよ!」と囁いてくるのでしょうがない。
サンタンジェロ城に行ってみたが、バチカン市国から流れてくる人がそのまま長蛇の列を作っており、到底中へは入れそうもない。ここは遠くから眺めるだけにしておこう。
この城、地図で見ると星みたいな形の城壁を構えておりおもしろい。こんな形をした城壁をヨーロッパの地図ではたまに見かけるので、戦略的にも当時のブームだったんだろう。
ナヴォーナ広場を通り、パンテオンと呼ばれる神殿に向かう。キリスト教会ではなく、様々なローマ神を奉る万神殿らしい。
今から約1900年前に作られた二代目らしいが、1900年ってエゲツない。旅で会ったヨーロピアンが口を揃えて「イタリアは歴史が違う」と言っていた意味が分かった。
歩いていると、冬とは言ってもローマは暑く、ジェラートを食べる。オレンジ丸ごと、というかオレンジの超美味しいバージョンの味。その辺で適当に買ったのに、アイス的なジャンルの中で、過去食べた中で一番美味しかった。
ジェラートはアイスよりも空気の含有量が少ないから味が濃いらしい。果汁と水、卵白と砂糖で作るらしい。高級なものだと果汁と水だけなんだとか。砂糖入れた方が甘くて美味しそうなのに。
トレビの泉へ向かう。なんとなくトリビアの泉を思い出した。今気づいたけどたぶんトレビの泉が元ネタだったんだな。子供の頃の番組だったから気がつかなかった。
トレビの泉では、後ろ向きでコインを投げ入れるといろいろ効果があるらしい。1枚でまたローマに戻ってくることができる。2枚で大切な人と出会うことができる。3枚で結婚できるとか、縁を切れるとか。
特に3枚目の意味がまちまちなところが人間の都合の良さを表している。僕は投げ入れなかった。なぜなら、そんなことしなくても、今年カンボジアで素敵な人と出会えると、ミャンマーで出会った占い師に言われているからだ。
詳しくは世界一周47日目の日記を見てくれよな!
https://senmasao.com/sekai47/
この投げ入れられたコインは、一日あたり35万円にものぼるそうで、それは貧しい人へ寄付されているとのこと。それを先に知っていたら投げ入れていたのに。
帰り道にピザを買う。ピッツァ・アル・タッリョというローマスタイルの四角いピザ。さすがにうまいけど、日本のピザ(アメリカ式)に慣れきっているので、ドミノピザの方がおいしいなと思ってしまう。
今日も歩きすぎた。もう限界だ。ああ、マッサージ行きたい。
部屋で寝る準備をしていて思い出した。中国の西安で買ったお茶のことだ。
詳しくは世界一周159日目の日記を見てくれよな!
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なんとなくシルクロードを進むことは見えていたので、交易品のお茶をヨーロッパまで運ぼうと思って今まで持っていた。
そしてヨーロッパ側に明確な端はないので、「すべての道はローマに通ず」を根拠として、ローマに着いたら飲もうと思っていたのだ。
途中、空路を使っているし、なんならもうローマを超えてヨーロッパ最西端やらアフリカやらに行っているので、シルクロードどころか、今、目の前の木を這っているナメクジの跡みたいになっている。
そんなことはどうでもいい。僕が決めたことが正解なのだ。お茶を運んだ10,000kmを超えるこのナメクジロードのゴールをローマにしようと思う。
いただきます。渋いな。
せんまさお
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