宿から歩いて行ける距離にコロッセオがあった。今日は飛沫のような雨が降っている。
コロッセオの周りでは、傘やポンチョを売る異国の人たちが観光客に声をかけている。
上海で買ったピンクの折り畳み傘をさし、長い入場の列に並ぶ。コロッセオの外にまで列は伸びているので、風に舞う雨粒でどうしても肩が濡れる。傘が小さいこともある。
ようやくコロッセオの天井があるところに入って荷物チェック。空港のようにX線スキャナに荷物を通し、金属探知ゲートを通って、今度はチケット売り場の列へ。
列という概念が日本とその他の国では違う。塊のような列からは、人が出たり入ったり踊ったり歌ったりと自由気ままに並んでいる。むしろ一列に並ばなければ統制が保てない日本の列システムの方が遅れているんじゃないかとすら思える。
並び始めてから30分ほどで入場ゲートを通ることができた。
今すでにいる場所は遺跡の中。ゴツゴツの石の壁や天井に囲まれている。
コロッセオとは闘技場のこと。ここで囚人同士を戦わせたり動物と戦わせたりして見せ物にしていたらしい。
財政難からくる緊縮財政から目を背けさせるためというか娯楽を与えるためみたいなかんじで作られたそうな。
コロッセオがキリスト教の教えと反する面を持っていたため、役目を終えて以降、一部は他の建築物の資材として使用された。バチカンのサン・ピエトロ大聖堂にも使われているらしい。そのため、現在は崩れかけにも見える欠け方をしている。修復する予定はないらしい。
2階部分はぐるりと一周でき、1階は通常チケットでは半分くらい周ることができた。特別なチケットを買わなければ入れない部分もあるらしい。
コロッセオから歩いて行ける距離にカラカラ浴場というものがあった。カラカラな浴場なんてBIGサンダーミニくらい矛盾している気がする。
調べてみると、ローマ帝国のカラカラ皇帝という人が作ったらしい。なるほど。
そういえば日本には人名が入った歴史的建造物がない気がする。なんかあるかな?
雨が降っているからか、ほとんど観光客がおらず、ほぼ独り占め状態。雨の中、巨大な遺跡に独り佇むのは乙なものだ。
そして次はローマの休日で有名な真実の口。本当、見どころだらけ。
ローマの休日を観たことがなかったので、ネットでストーリーを読んで後悔した。これは映画を観るべきだったと思わせるようなトキメキストーリー。
ともかく、ひとり列に並び、真実の口の中に手を突っ込んで写真を撮ってもらった。
他はカップルとか家族だらけでかなり浮いていて恥ずかしかったけど、一回でいいから口に手を突っ込んでみたかったので満足した。口の中はツルツルしていた。おみやげに真実の口の焼き物を買った。
最後に、ローマ帝国の中心地、フォロ・ロマーノへ。やっぱり石で作っているといつまでも残るもんだな。木造建築の方が好きだけど、木だとやっぱり限界がある。地震が多かったり気候の変化が大きい日本で石造りは難しいんだろうけど。
歩き疲れたので帰ろうとしていると、超巨大な建物が見えた。ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂というらしい。もう覚える気がしない。なぜだか分からないけど、アジアの名前の方が覚えやすい。ミャンマーのシュエダゴンパゴダとかすぐ覚えられたのに、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂なんて全く覚えられないのはなんでだろう。カタカナで書けばどっちも大して変わらないのに。地名も同じく覚えづらい。
このヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂が馬鹿デカくてかっこいい。せっかくなので超長い階段を登ってみる。ローマの街が一望できる。
デカい変な鳥が逃げずに止まっているので、観光客が写真を撮りまくっている。デカい変な鳥はこれみよがしにあちこちに目線を送っている。変な鳥。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の内部は博物館になっていた。無料らしいので一通り歩いて観た。
今日はめちゃくちゃ歩いたな、と思ってスマホの万歩計を確認したら2万歩しか歩いていなかった。日によっては3万歩とか歩いているのに、今日はとても足が疲れた。たぶん待ち時間とか結構足にくるんだろうな。
せんまさお
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