まだ午前5時。暗すぎる中、バスターミナルへ向かう。
実はサラエボは二つに分かれている。いわゆるボスニア・ヘルツェゴビナの人が住む地区と、セルビア系の人が住む地区の2つだ。
紛争は終えたとはいえ、未だにわだかまりがあるのか、セルビア行きのバスは主にセルビア人地区のターミナルから出ている。しかしこれがまた遠い。10数kmも離れているもんだから、サラエボ中心部の別のターミナルに向かうが、ここからは1日一本しかセルビア行きのバスが出ていない。それが午前6時発なのだ。
暗いのでそれなりに怖い。人通りもほとんどなく、街灯も所々ない。早足でターミナルへ向かう。無事に到着して心底ホッとした。
セルビア行きのバスは予定通り出発し、所々で乗客を乗せながら進んでいく。
「オウ、ブルースリー!」
訳のわからんおっさんが隣に座ってきた。こういうのもナチュラルな差別だからイライラするけどまあいいや。
首都のベオグラードへは昼過ぎに到着。宿へ向かっていると、日本食料理屋が見つかった。朝も昼も食べていなかったのでよだれが溢れ出す。
宿に荷物を置いてすぐにその日本食料理屋へ。カツ丼とコーラを注文。
数分後、バカでかいKATSU-DONがやってきた。洗面器ぐらいある。
バカバカ食べる。結構完成度が高い。うまい、うまいぞ!
満腹で動けない。宿に戻ることにした。2時間ほど寝っ転がっていると日が暮れた。なんてこった。
街へ出てみた。イルミネーションが街を彩っている。そうか、クリスマスか。やってらんねーな。
もうこんな時期になってしまったのか。キラキラ光る街は結構好きだ。僕も一人暮らしの部屋をクリスマスから夏くらいまではキラキラさせていた。ちなみに好きな色は金だ。そういう人だ。
なんだかウットリしてきて街をウロウロしていたが、寒いのでまた宿へ戻った。サンドイッチを夕飯に。さっきまで腹いっぱいで苦しかったはずなのになあ。
宿では若い中国人グループがリビングのテレビに謎の機械を接続してカラオケをし始めた。斜め上をいく発想。
リビングから逃げ出した他の宿泊者たちは寒空の下、中庭で酒を煽っている。
なぜか庭にいるノラ犬と遊んでもう寝よう。そうしよう。
せんまさお
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