乾パンともお別れ。もう二度と買わない。

最後の海へ。今日は波が穏やかで、いつまででも浮かんでいられる。今日も空が青い。死んでいないか心配されそうなほど浮かび続けた。

テントを片付け、荷物をまとめる。


船は14時発。まだまだ時間があるので木陰で本を読む。今日は安部公房の「砂の女」。
これはホラー作品なのか?砂は無機質だが生物のように日毎に変わる。それでいて生命を受け付けない。らしい。だからだろうか、毎日砂まみれで生活しているけど、菌や虫の存在が感じられず、不衛生な気はしない。

12時を過ぎたころ、そろそろ港へ向かうことにした。荷物も重いので休憩しながらゆっくり向かう。鮮やかすぎる空と海を眺めながら、一歩を惜しむようにゆっくり歩いた。
港でチケットを買い、ベンチで船を待つ。日の光が暑い。随分日に焼けてしまった。おそらく人生で一番焼けている。なんかシワシワになった気もする。浦島太郎、日焼けし過ぎて老けた説まである。

予定時間を過ぎても船はやってこず、逆に乗客は予定時間を過ぎているのにやってくる。もしかして時間間違えてたのかな。
14:30頃、船は到着。もう海は十分なので船内のソファ席に陣取り寝る。

経由地の港に着いたようで目が覚めた。そして一気に人が乗ってくる。もはやパンパン。やっぱり今年最終便が近いからだろうか。この時期一気に引き上げていくんだ。
寝てると邪魔なので起き上がっておく。そこから1時間ほどでホラ・スファキオンの港へ戻ってきた。
船が到着するのを待ってハニア行きの最終バスが出ると聞いていたので、一応急いでバスへ向かう。
すでに一台目は満席になっており、二台目になんとか乗り込めた。ここから2時間かけてハニアへ戻ってきた。
すでに21時前。宿にチェックインし、スープとパンで夕飯を済ませてからシャワーを浴びた。
久しぶりのシャワーは暖かくてとんでも無く気持ち良い。シャンプーした髪の毛は指が通る。あとシンプルに身体からいい香りがする。幸せ。

フカフカの布団が気持ち良くて、抱きしめるようにして寝た。

せんまさお

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