今日こそは、と気合を入れて早起きでピンクモスクに向かう。とは言えもう8時だ。すでに観光客が押し寄せている。
朝しか見られないステンドグラスに日が差し込む光景も、人に紛れてそれなりにしか見られなかった。僕のようにステンドグラスの光を写真に収めたい人は少数派のようで、どちらかというとその光に照らされる自分をセルフィーしたいという人の方が多かった。
宿に戻り、フェイクハニーで7枚ものナンを食べ、バスターミナルへ向かう。
宿の前でピンクレイクなどに乗せて行ってもらったドライバーのフセインさんとたまたま再開したので、バスターミナルまで乗せて行ってもらった。
「客引きには付いて行くな。窓口で直接買ったほうが安いから。」
タクシーから僕の荷物を出してくれながら、声を潜めて教えてくれる。
「どこ行くの?」
早速客引きが声をかけてきた。僕はヤズドに行きたいけど窓口でチケットを買うからいいよ、と伝えた。
それでも食い下がらない。付いてこないでよ、僕は自分で買うから、と伝えても聞く耳を持たない。それでも拒否していたら、なんで拒否するの?と言うので、なんで拒否しちゃいけないの?と聞いた。
「チッ」
舌打ちが聞こえたので、それは失礼だろうと詰め寄ると笑って誤魔化そうとする。なんで僕が嫌がることをするんだ、と聞いても助けたいだけと言うが、助けて欲しくないと言う人に押し付ける助けなんて迷惑でしかない。ここから一切付いてくるなと止めて、窓口へ向かう。
窓口でチケットを買っていると、後ろからつけてきていたようで、何か窓口のスタッフに話をし始めた。これで値段が上がったらたまったもんじゃない。すぐに止めて追い払う。しつこすぎる。
5分後に発車するバスに乗り込むことができた。
今日のバスもオヤツが付いているがどれも甘すぎて食べる気がしない。カントリーマァム食べたいな。
6時間の移動でヤズドへ到着。なんか喉が痛い。宿のクーラーが効きすぎだったから風邪かな、と少し心配だが、とりあえず宿へ向かう。
宿に到着すると、旅仲間から電話がかかってきたのでしばらく話す。モンゴルで一緒だったAラさんだ。
電話する間、スタッフがお茶を何度も持って来てくれる。いい宿だ。
晩飯にバーガーを買ってきて食べ、部屋でAラさんと電話していると、ノックが聞こえた。
どうやら晩飯を用意してくれたらしい。もうお腹パンパンだが、ご好意を無駄にはできずいただく。ビーフシチューの豆だけ入っている版みたいなスープと米とナン。結構うまいが苦しい。
スタッフが言うには、朝飯も昼飯も無料らしい。どういうことだ?
せんまさお
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