朝6時、ホングコングに到着。
電車で市内まで移動し、とりあえず泊まってみたかった宿を目指す。
雨が降る中、到着したのは重慶大厦(Chungking Mansions)。ハイブランドが店舗を構える通りの中にあるちょっとだけ怪しげなビル。
インド系の人やアフリカ系の人が多くたむろしているから少し浮いている。
ここは一つのビルの中に安宿が百箇所近くひしめき合ってておもしろいところ。食事できるところや雑貨屋さん、両替屋さんもあって便利。
朝早かったので気付かなかったけど、夜になるとまあ怪しげな客引きがひどい。しかし一泊1750円くらいと香港では格安。
香港だと思うと怪しげだけど、別に普通といえば普通。部屋も探せば綺麗なところもあった。
天井がない部屋や、カレー臭がひどい部屋、ゴキブリと共生している宿などもあるが、天井にこだわりがない人や、カレー屋さん、ゴキブリ博士であれば気にならないと思う。
自分も宿を探していたのだが、ふと売店のお姉さんに目が留まった。恐らくアラフォーくらいだろうか。
パールのイヤリングと髪留めがセクシーで、なぜか見とれていると目が合ってしまった。気まずくて目を逸らして宿探しに戻った。
1時間くらいだろうか。重慶大厦をうろうろしていた。中は広大で、16・7階まである5つの棟からなる建物で、無秩序にリフォームされた内部は迷路のように入り組んでいる。ここはジメジメしている、ここは暗い、などと気に入らない宿が多く、困って通路に立ちつくしていたとき、エレベーターから一人のパールを身につけた女性が降りてきた。
そう、売店のお姉さんだ。売店のお姉さんは「宿を探しているの?」と声をかけてきた。
まだ見つからないと応えると、うちの宿に泊まりなさいよ、と近くにあった防火扉のような重厚な鉄の扉を開けた。
看板などない。受付すらない。しかし内部は完全に宿になっていた。
彼女はルームキーを渡してきた。部屋を見てみろということのようだ。
彼女は言った。「ラピュタよ」
ルームキーには「天空之城」と書いたキーホルダーが付いていた。
奥に進むとルームキーに書かれた番号の部屋があった。
入ってみると今まで見た中で一番きれいな部屋があった。
値段も1500円くらいと格安だ。今日はここに決めた。
そして昼から会社の後輩が合流。久しぶりにひとりじゃない。
明日はマカオ行ってみる。初カジノ。勝ったらヘリコプターに乗って帰ってくる。
せんまさお
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