旅における節約と言うのは、一種の風情でもあります。贅沢な旅は旅じゃない。そう考える旅人も少なくないと思います。しかしながら、たまには甘いものでも買って優雅な時間を過ごしたいものです。
という訳で、旅で食べたおいしかったスイーツランキングを作りました。
また、おまけでドリンクとパンのランキングも作りました。
ランキングを作っていると、お腹が空いてきました。
おいしかった世界のスイーツランキング
【10位】チュロス(スペイン)
日本で食べるチュロスと違い、スペインのチュロスは甘くなくてむしろ少し塩っぱい味付け。そのまま食べてもおいしいですが、ホットチョコレートにディップして食べるのがスペイン流です。
【9位】ライスプリン(トルコ)
米を牛乳で煮てコーンスターチを加え、砂糖とバニラエッセンスで味と風味を整えたプリンです。卵で作る一般的なプリンと違い、ネットリした食感が癖になります。甘さも控えめで、結構な量をガバガバ食べることができます。
【8位】ベルギーワッフル(ベルギー)
日本でもお馴染みのベルギーワッフルですが、ベルギーには2種類のワッフルがあります。リエージュワッフルは日本でもお馴染みの形の小ぶりな甘いワッフル。持ち歩いておやつに食べたりします。ブリッセルワッフルは長方形の大振りであまり甘くありません。上にアイスやフルーツ、シロップをかけて食べます。ブリッセルワッフルの有名店で食べてみましたが、フワフワでモッチリしていてイケイケでゴーゴーでした。
【7位】芋圓(台湾)
サトイモで作った台湾の伝統的なスイーツです。レストランでも夜店でもどこでも食べられます。シロップはかかっていますが、素朴な甘さが日本人には嬉しいところです。白玉とは違ったモチモチ食感が癖になります。
【6位】ヤクのヨーグルト(モンゴル)
標高の高い地域に生息するヤクという毛の長い牛みたいな動物の乳で作るヨーグルトです。牛乳のヨーグルトよりもさっぱりしており、食べるというよりも飲むくらいの勢いで食べます。遊牧民の子供のおやつとして人気でした。
【5位】パン・デ・ロー(半熟)(ポルトガル)
パン・デ・ローは一説ではカステラの元になったスイーツと言われています。なにがどうなってカステラになったのかは分かりませんが、半熟タイプのパン・デ・ローは半熟カステラに似た味でした。
【4位】チェー(ベトナム)
甘く煮た豆やイモや寒天や果物をコップに入れて、砕いた氷とシロップを注いで食べるスイーツです。豪華なかき氷というかんじです。僕は豆と寒天と果物に、ココナッツミルクを注いだチェーが一番好きです。いくらお腹を壊していようが、毎日のように市場に食べに行っていました。
【3位】バウムクーヘン(ドイツ)
日本でも愛されるバウムクーヘンですが、発祥の地ドイツでは、バウムクーヘンを名乗るためには厳密な基準をクリアする必要があり、必然的に質の高い伝統的なバウムクーヘンを食べることができます。実はドイツ人はあまりバウムクーヘンを食べないらしく、恐らく日本人の方が馴染みが深いスイーツになっているようです。僕は本場のバウムクーヘンを川沿いのベンチに座って、寒空の下で食べていたのですが、感動のあまり笑顔が湧き出てきました。
【2位】ミスティ・ドイ(バングラデシュ)
「甘いヨーグルト」という意味を持つこのスイーツは、バングラデシュのあちこちで食べることができます。というのも、「ドイドイドイドイドイドイ・・・」と連呼しながら売り歩く、ドイ売りのおじさんがいるからです。
煮詰めた牛乳に大量の黒糖を加えて発酵させて作るので、非常にミルク感が濃厚で、深い甘さが癖になります。イメージとしてはキャラメルとプリンとヨーグルトを混ぜたような味です。
僕は有名店に行って買ったのですが、ファミリー用しか売っておらず、一気に食べたら腹を壊しました。ヨーグルトだということを忘れてはなりません。
【1位】エッグタルト(ポルトガル、香港、マカオ)
(ポルトガル)
(香港)
(マカオ)
ポルトガルを発祥とし、ポルトガルの影響を受けた香港・マカオでも作り続けられているスイーツです。それぞれの国で独自の発展をしているため、国ごとに味が違い、一概には言えませんが、一口サイズでこの満足感を得られるスイーツは他に知りません。
特にポルトガルの有名店で食べたエッグタルトは幸せの味がしました。濃厚な卵の風味が口いっぱいに広がり、トロトロのクリームと生地が一切の抵抗なく喉を通り過ぎていくのです。値段がお手頃なのも1位にランクインした理由の一つです。
おいしかった世界のドリンクランキング(※コカ・コーラ除く)
【3位】バター茶(砂糖)(中国・チベット)
お茶にヤクのバターを加えた飲み物です。主にチベットで飲まれる飲み物です。基本的には岩塩を加えて飲むのですが、それはチベットの乾燥した気候で失われがちな水分・脂肪分・エネルギー・そして塩分を効率的に摂取するためです。
ですが、僕は砂糖を入れたバター茶の方が好きでした。おいしすぎて、ヤカン一杯分を一気に飲みきってしまいました。
【2位】レモネード(ジョージア)
既製品のレモネードです。一見何の変哲もなさそうなジュースですが、ジョージアのレモネードは一味違います。限りなくクリアで爽やかな風味が鼻を突きぬけます。
ちなみに、ジョージア(恐らくコーカサス地方全域?)では、レモネードはレモンに限らず、様々な果物等のサイダーのことを指すようですので、購入時はご注意ください。
僕はZEDAZENI社のレモン味のレモネードが一番のお気に入りです。
【1位】チャイ(インド)
堂々の一位は日本でも人気なチャイです。しかし、日本で飲むチャイは日本向けにアレンジされたものです。本番のチャイは茶葉をミルクで煮込み、砂糖を加えて茶こしで漉して、ショットグラスくらいの器で飲みます。
地域や季節によっては、スパイスや生姜を加えて、その時においしい飲み方で作ります。値段は10~16円。日本のチャイのように大きな器でお店で飲むのではなく、道端でちょっとひっかけていくくらいの飲み方をします。その一瞬の時間が結構いい時間なのです。
おいしかった世界のパンランキング
【3位】ナン(イラン)
薄焼きのパンです。色々な作り方があるようですが、小石の上で焼くナンは、表面がデコボコしていて、穴も空いていたりしておもしろい形です。朝ごはんに、クリームチーズと蜂蜜をつけて食べると、至福の朝を送ることができます。
【2位】パラーター(インド)
インドカリーに一番合うと思ったパンです。全粒粉と塩と水で作ったチャパティの生地に、牛乳から取り出した純粋な脂肪分であるギーを何層にも練りこんで作ります。焼き上げると、デニッシュのように層が分かれ、軽くほぐすと繊維質になり、カリーに良く絡んで、カリーが一番おいしく食べられました。
【1位】ナン※中央アジア版(中央アジア)
見て良し、食べて良し、投げると良く飛びそうなパンは世界でも中央アジアにしかありません。まるでフリスビーのような形をしたナンと呼ばれるこのパンは、中央アジアの主食として食べられています。日本人にとっての米みたいなもので、市場に行くと、おばちゃんが大量に買って帰っている姿を見ることができます。
中央は専用のスタンプで美しくデザインされており、見た目もおしゃれです。焼きたての食感はモチモチ。時間が経てば固くなっていきますが、その分長持ちします。表面を磨くと光り出します。
ウズベキスタンのサマルカンドのナンが一番おいしいらしいので、おみやげとしても是非。
せんまさお
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