おいしかった世界の料理ランキング -おまけ:意外とおいしかった食材-

その土地ならではの食事を楽しむのも、旅の醍醐味の一つです。ローカルな食堂に立ち寄り、見たことも聞いたこともない料理を注文し、何が出てくるかドキドキしながら待つあの時間が好きです。

僕が旅中に食べた中から15品を選び、ランキングにしました。多少の思い出補正もあるのでしょうが、おいしいことには間違いなし。

料理名で検索すれば、作り方も出てくると思いますので、是非試してみてください。食べ物ベースで旅先を選ぶのもおもしろいかもしれません。



おいしかった世界の料理ランキング

【15位】ヒンカリ(ジョージア)

小龍包のような見た目ですが、小龍包よりも皮が分厚くサイズも大きいです。中には基本的には餃子の具と似たひき肉が入っていますが、ジャガイモ、キノコ、チーズなどを入れているものもあります。水餃子のように茹でて調理します。現地の方は先っちょの絞ってある部分を手でつまんで食べ、つまんだ部分は残します。中から溢れ出るアツアツの肉汁がたまりません。

【14位】コシャリ(エジプト)

米とパスタとマカロニと豆を混ぜたものの上に、フライドオニオンとトマトソースをかけたジャンクフードです。説明だけ見ても理解が難しいのですが、実際に見てもグチャグチャで意味が分かりません。しかし、全ての食材が一つにまとまり、驚くほどおいしいのがコシャリなのです。

【13位】ショルパ(中央アジア諸国)

羊の油がたっぷりと浮かんだスープです。羊肉、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎを入れた塩味のスープなのですが、それぞれの具材から出た旨味が羊の甘い脂とマッチして、ナン(中央アジアのパン)を漬けて食べれば更においしいのです。羊の脂はしつこくないので、長旅でもたれた胃を休めるためにも丁度良い料理でした。

【12位】プロフ(中央アジア諸国)

日本で言うところのピラフのような料理です。中央アジアのプロフは、大量の油を使って米を炊きこんでいるので、食べ終わった皿には油が溜まっているほどオイリーです。軟らかく煮こまれた羊肉とニンジンが基本の具材です。トロトロの羊肉と甘いニンジンが良い味を出しており、他の味付けは塩とクミンのみ。シンプルながら、ボリューム満点の料理です。

【11位】カリーヴルスト(ドイツ)

ドイツのベルリンで食べられるストリートフードです。鉄板で焼いたソーセージをぶつ切りにし、トマトソースとカレー粉をトッピングしたシンプルな料理です。寒空の下、注文してすぐに出てくるアツアツのソーセージは小腹を満たすのにもってこいでした。店ごとに個性があり、食べ比べをしても楽しいと思います。

【10位】マサラドーサ(インド)

南インドのクレープのような料理です。クレープとはいえインド料理ですから、当然カレーの風味がします。ジャガイモを炒めたものにスパイスを加え、薄いクレープ生地で三角形に包みます。それをカレーソースに漬けて食べます。ジャガイモのおかげでスパイシーさがマイルドになっているので、辛いのが苦手な方でもおいしく食べられると思います。

【9位】シャシリク(中央アジア諸国)

羊肉の串焼きです。シンプルながら、奥の深い料理だと思いました。マリネしておいた肉を直火で焼いた料理なのですが、マリネの油に加えて、羊の脂身もありますので、相当オイリーなのですが、必ず添えられている辛い生玉ねぎを齧れば丁度良くなるのです。中央アジアの少年もシャシリクが大好物なようです。

【8位】チリクラブ(シンガポール)

チリソースでカニを炒めた料理です。エビチリのエビを殻つきのワタリガニに変えたイメージです。殻つきのため、手づかみで食べます。手をベチャベチャにしながら無心で食べるチリクラブはストレス発散にもなります。店によっては、調理ばさみの他に、トンカチとペンチが添えられて出てきます。

【7位】麻婆豆腐(中国・四川省)

日本でも大人気の麻婆豆腐ですが、本場四川省のものは日本の家庭でたべるのとは完全に別ものでした。特に、辛さの種類が違い、焼けるような辛さ、舌がしびれるような辛さ、酸っぱい辛さなど、様々な辛さが一つの料理に詰まっていました。辛すぎるのですが、意外と食べることができ、食べ終わったころには頭や顔から大量の汗が噴き出ていました。そしてそれが気持ちよく、食事であんなにサッパリできるとは驚きました。

【6位】ハイナンチキンライス(シンガポール)

日本人が想像するチキンライスとは異なり、ケチャップなんかは使われていません。鳥の茹で汁で炊いた米の上に、ローストや蒸した鶏肉を乗せて一緒に食べる料理です。チリソースや生姜ソースで食べるのですが、生姜と醤油のソースを合わせると絶品でした。店ごとにソースの味がかなり違うので、もっと食べ比べてみたかったです。

【5位】ケバブ(トルコ文化圏)

日本で一般的になっているケバブと言えば、ドネルケバブ(くるくる回っているやつ)をサンドしたものだと思います。実はケバブとは「肉を焼く料理」のことなのです。ちなみに串に刺して焼いた肉はシシケバブ(シシカバブ)です。トルコを中心に、中東や東ヨーロッパでも幅広く食べられている料理です。世界三大料理であるトルコ料理。街のあちこちでバリエーション豊かなケバブが楽しめます。

【4位】タジン鍋(モロッコ)

日本でもブームを巻き起こしたタジン鍋。とんがり帽子のような形の鍋に、肉や野菜と香辛料を入れて無水調理します。シンプルなはずなのに、旨味が逃げずにギュッと詰まった料理が楽しめます。調理方法も簡単なので、是非タジン鍋を買ってみてはいかがでしょうか。多分一人暮らしの料理で活躍すると思います。

【3位】ラグマン(中央アジア諸国)

手延べうどんをイメージしていただけば良いでしょう。その小麦の麺を、トマトテイストのスープで頂く中央アジアの料理です。たっぷりの肉と野菜が煮込まれたスープに、うどんのような麺が意外と合うのです。炒めたラグマンもありますが、おすすめなのはスープのラグマンです。

【2位】蘭州ラーメン(中国・蘭州)

中国では、毎日のように様々な中華料理を食べて旅していましたが、一番おいしいと感じ、一番お世話になったのが蘭州ラーメンです。ラーメンの発祥は中国なんでしょうが、中国は実に広い国です。各地に独自のラーメン文化があり、麺の素材や切り方、スープのベースが、地方ごとに違うのです。その中で、中国でも一番の人気を誇るのが蘭州ラーメン。どの街にも確実に蘭州ラーメン屋さんがあります。日本で言うところの博多ラーメンみたいなポジションでしょうか。

蘭州にはイスラム教徒が多く住んでおり、牛肉で作られる蘭州ラーメンはハラルフードでもあります。日本のラーメンと同じく、かん水を使ったコシのある麺は、日本人からしても馴染みのある味です。

【1位】シュクメルリ(ジョージア)

正直言って2位~15位はとても悩みましたが、1位だけは即決でした。ジョージアの伝統的な料理、シュクメルリです。

ジョージア料理は全般的に日本人の味覚に合っているのですが、その中でもシュクメルリは一つ上のステージにいます。鶏肉の旨味をローストで閉じ込め、大量のニンニクと牛乳で作ったソースに投入します。味付けは塩のみにもかかわらず、万人に受けるおいしい料理の完成です。思ったよりも簡単に作れますので、次の日に人に会う予定がなければ、ご家庭でも作ってみてください。

意外と美味しかった食材2

羊の脳みそ(モロッコ)

一度食べてみたかったのですが、なかなか機会が訪れず、ついにモロッコの屋台で見つけました。見た目は想像している脳みその形そのもので、脳の皺が丸わかりです。

その屋台では、脳みそは塩ゆでしただけのようで、恐るおそる食べてみると、クリーミーでコッテリした味にうっとりしました。イメージとしては、脂の多い白子に羊の風味を足したかんじでした。醤油で甘く煮たらうまそうです。

ハト(エジプト)

エジプトではハトを食べる習慣があり、街中にはハトが集まる用の小屋があります。そこで捕まえて食べるそうなのですが、僕たちは特別に家庭で捌きたてのハトをいただきました。

過食部分こそ少ないものの、臭みは全くなく、むしろしっかりしたおいしい肉の風味がありました。中に米を詰めてローストしていただいたのですが、米にもハトエキスがしみ込んでおり、おいしく頂きました。

スイーツ・ドリンク・パン編のランキングも作りました↓

https://senmasao.com/delicious-sweets-drink-bread/

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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