僕は1990年生まれの29歳です(2020年7月現在)。
そんな僕は「あいのり」世代のど真ん中です。
思春期を迎え、多感なお年頃に「あいのり」の放送を見ていたわけですが、この「あいのり」こそが僕が旅に興味を持った原体験だったのではないかと思っています。
あいのりとは
フジテレビの地上波で1999年から2009年まで放送されていた「恋愛観察バラエティー番組」です。
あいのりの仕組み
男性4人、女性3人の計7人がラブワゴンと呼ばれるピンクに塗られたワゴン車に乗って、世界中の国々を旅します。その中で生まれる恋模様を観察するバラエティ番組です。
あいのりのルール
好きな人ができたら、日本行きのチケットを渡して告白します。
告白成功の場合は、キスして一緒に帰国します。
告白失敗の場合は、チケットを戻され、一人で帰国します。
あいのりのおもしろいところ
生々しい恋愛模様が見れる
現在、似たジャンルの番組が乱立していますが、あいのりは「おしゃれ」な訳でもなく、「ドロドロ」している訳でもなく、参加者同士が出会い、恋に落ちていく様子がリアルに描かれています。
時にトラブルも起きますが、人間らしいぶつかり合いで解決し、恋愛だけでなく、男同士の友情、女同士の友情も育まれていく様子には感動すら覚えます。
そして「あいのり」の旅は、いわゆる「貧乏旅」です。その国で旅ができる最低限のお金が番組から支給され、参加者自身がお金のやりくりをしながら旅を進めていきます。時には宿代を節約し、意中の相手にプレゼントを贈るなんていう場面も。
歴史を知れる
「あいのり」が他の恋愛観察バラエティーと一線を画している点は、「旅」をするという点です。旅で様々な国に訪れるのですが、番組の中でその国の情報が併せて紹介されます。その国の歴史を紹介するシーンは必見です。全く知らなかったような世界を知れます。
社会問題を知れる
歴史だけでなく、現在その国を取り巻く社会問題にもスポットライトを当てて紹介します。情けないことに知らないことばかりで、時にはあまりに悲惨な現状に涙してしまうようなときもあります。
あいのりがすごいのは、その社会問題を番組の力を使って解決しようとしているところです。かつての地上波放送時代は、教育環境が整っていない国に学校を建てる募金をしました。最新シーズンでは、現在でもその学校が使われている様子が紹介されていました。
ヤラセの噂
僕自身が参加していないので真偽は不明ですが、個人的にはヤラセはないように思います。これは批判なのですが、たまにアングルが悪かったり、重要なシーンが撮影できておらず、ナレーションで補うといったことがあるからです。リアルの撮影ならではのミスでしょう。
また、一番の根拠は、あいのりで付き合うことになったカップルが複数組結婚しているという事実です。実は最近、とあるカップルが結婚したと言うニュースを見てこの記事を書くことにしました。おめでとうございます!
あいのりの現在
フジテレビでの放送は2009年で終了していましたが、現在はNetflixで新シリーズである「Asian Journey(アジア編)」「African Journey(アフリカ編)」が配信されています。
2009年までの地上波シーズンでは、「地球無期限の旅」というテーマもあり、約10年間も途切れず放送されてきたのですが、Netflixではシーズンが終わるたびにメンバーが入れ替わることになっています。その点だけが不満ではありますが、十分に楽しめる番組になっています。
「恋をする番組」であって、「長く旅する番組」ではないので、入れ替えは必要だとは思いますが、最後の方に参加した方の恋の様子が見れないので残念です。まあ、参加者の仕事の都合とかもあるのでしょうがありませんが。
恋と旅
「恋」と「旅」に関して過去に記事を書きました。旅に行くパートナーをどのように思うか、旅するパートナーとの遠距離恋愛、なぜ旅では恋に落ちやすいのか、などを分析しています。↓
せんまさお
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