5時半に起きて集合場所へ向かう。今日はツアーに参加。チチェン・イッツァというマヤ文明の遺跡へ向かう。
英語ツアーのはずが、ほぼスペイン語で進んでいくので、結構困る。
まず向かったのはマヤ人のマーケットでのお買い物。なぜ。

まずマヤの儀式を見せてもらう。体験者が持っている二つの石がまるで磁石のようにくっつき始めるという、まるで催眠術みたいなかんじ。

そして謎の葉っぱを燻して、煙を身体に纏う。なんかエネルギーが湧いてくるらしいけど、僕は喉が渇いていた。

ツアー中、滞在先には飲み物は持ち込み禁止でる。飲みたければ追加費用を支払う必要があるらしい。今の時代に逆行している。
催眠術の後は、マヤのご飯を食べる。パスタとかあったが、パスタは絶対にマヤ人の伝統食ではない。そして飲み物はない。飲みたければ500円くらい払えば500mlの水を買うことができる。意地でも払いたくない。

さらに移動して、セノーテというマヤ文明時代からある井戸に来た。今はもちろん井戸としては使っておらず、観光客のプールになっている。

ツアー参加前のイメージ写真では、とても透き通った美しいセノーテであったが、実際にはその辺の池くらい濁っている。にも関わらず、結構な人が泳いでいた。僕は泳げないし怖いので見るだけ。

次に向かったのはバヤドリドというコロニアル建築が今でも残る街。ものすごくキューバの街並みに似ていた。

ここの滞在はわずか15分。
「路駐するから警察に取り締まられないために15分で絶対に帰ってきてください!」
その声虚しく、数人が遅刻して帰ってきた。絶対に遅れないで!という忠告は何度もされていたが、それでも遅れる人がいるのが不思議だけど、日本人の時間の感覚とは全く違うんだろう。
そしてついに、チチェンイッツァ遺跡に到着。「ドラえもん のび太の太陽王伝説」で観た光景が目の前に広がっている。

感動するかな?と期待していたが、ピラミッドならエジプトのギザの三大ピラミッドの方が圧倒的にインパクトが強かった。

というか、灼熱すぎて観光に集中できないレベル。色々と説明を聞いたが、もうそれどころではない。
約1時間半のチチェンイッツァ観光を終えてバスに戻ってきた時には、僕は乾物になっていた。もちろん水は持ってきていたが、残りわずかである。
すると、突然隣の席の方が、水をくれた。彼は課金して水をいくらでももらえるらしい。それを横流ししてもらったのである。なんて優しいのだろう。
約14時間のツアーを終え、僕は宿に戻った。もう十分だ。
アメリカのハンバーガーチェーンのカールスジュニアに入ってハンバーガーを貪り食う。約13年ぶりに食べたが、やっぱりアメリカのハンバーガーはインパクトが違う。空きっ腹にコカ・コーラが染み渡る。

なんかここ最近、暑すぎてコカ・コーラを飲む時が一番快感である。


宿に戻ると、陽気な(酔っ払い)アメリカ人がチェックインしていた。
韓国で英語を教えていて、辞めてメキシコに遊びにきたらしい。韓国の前はベトナムで英語を教えていたらしく、彼の左肩には韓国の国旗、右肩にはベトナムの国旗をモチーフにしたタトゥーが入っていた。
「長期休暇の旅に日本に遊びに行ってたよ。日本食、特にお好み焼きとラーメンはアメイジングだわリアルに」
ベロベロに酔っ払っていて、たまに何言ってるのか分からないが、メキシコで英語が通じなさすぎるから、ようやく話せる相手が見つかって饒舌になっているらしい。
韓国の裏話や、日本のアメリカでの印象についてベラベラ2時間くらい話し続けていた。
同室の人たちは、彼がウザがらみするから、みんな部屋から出て行った。
僕はアメリカ人が基本的には好きだ。息が合うのである。なんか大阪に通じるものがある。旅中にたまにアメリカ人と出会うが、基本的にみんな素直でいい感じなのだ。
彼は酔っ払ったまま、「ストリートフードを食うぞ」と出て行った。
ツアーよりも、この男と話してる方が面白かった気がする。
せっかく自由な旅に出てるんだから、やっぱりツアーよりも自力で行く方が好きだな。

せんまさお

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