セニョールの朝は早い。
まだ時差ボケが治らず、午前3時に目が覚める。インターネットもロクに使えないので、とにかく暇である。
もう一度寝ようと頑張って、午前7時に寝てしまう。そして起きたら午前10時。お腹が空いた。
また今日もチーズピザを食べる。毎日チーズピザばかりで本当に嫌になるけど、チーズピザ、小さいチョリソーが乗ったチーズピザ、ハンバーガー、ホットドッグ、トマトソースのパスタしか売ってないし、全部同じ味だからどれを食べても一緒なのだ。
レストランに行けば多少は違う料理もあるが、レストランは値段が物価の割に高いので避けがちになる。
街角で買うチーズピザは75円〜100円。
レストランのピザは350円〜600円。
味はほぼ同じである。
チーズピザを食べ終え、僕は装甲列車襲撃記念碑へ向かった。
チェ・ゲバラ(キューバ革命軍)が指揮し、ブルドーザーを使って線路を破壊し、政府軍の装甲列車を脱線させて武器を奪取した現場である。ちなみに、この時大量の武器を革命軍が手に入れたことで、キューバ革命の転機になったらしいキューバの歴史的に重要な場所である。
現在でも、脱線した装甲列車と、線路を破壊したブルドーザーをこの場所で見ることができる。
キャタピラー社製のブルドーザーが世界で一番美しく展示されている。
脱線した装甲列車は、中に入ることができた。装甲列車というだけあって、銃弾が貫通しないように、外壁と内壁の間に、砂などの2種類の素材が詰め込まれていたようだ。
当時奪取した武器も展示してある。というか、手に届く距離に、固定されていない武器が置かれているだけである。要は、銃が目の前に転がっているのである。これ、ちょっと怖い状況だなと思った。詳しい人なら盗んで使えてしまうんじゃないか?
その後は、キューバ共産党の建物の前にあるチェゲバラ像へ向かう。子どもを抱えている像なのだが、未来(子ども)を守り進んでいくチェ・ゲバラを表しているらしい。
帰り道に、チュロス屋さん屋台を見つけた!
(砂糖、欲しい)
本能が砂糖を欲している。純粋な砂糖を摂取できないでいる日々なので、無意識にチュロスを買っていた。揚げ物の屋台を初めて見た。
無性に美味い。元々チュロスは大好物だが、今まで食べた中で一番おいしく感じた。
宿で休憩したのちに、郵便局へ向かう。手紙を送ろうとトリニダーでポストカードを買っていたのだ。
着いたのは午後2時頃。郵便局は閉まっていた。他の郵便局へも行ってみたが、やはり閉まっていた。月曜日の午後2時に閉まってる郵便局ってなんなんだ?
ちなみに大体のお店も午後5時には閉まるので、水などを買うために店を探した。
すると、キューバに来て初めてスーパーマーケット的なものを見つけた!入るとクーラーがついている!!やったー!!!
しかし、店内に物があまりない。小麦粉、豆、調味料、飲み物、パスタくらいしか置いてない。物資不足を実感する。
商店ではジュースは200ペソ(100円程度)くらいで売られているのだが、ここでは60ペソ(30円くらい)。破格の安さなので、たぶんキューバのイオンみたいな店なんじゃないか?
なぜかレジはキャッシュレスしか対応していなかったが、マスターカードが使えたので一安心。と思ったが、今気づいたが、クレジットカードで支払うと公式レート(政府が決めたレート)が適用されるので、思ったより高いじゃないか!
実はいつも闇レート(需要と供給で自然に決まったレート)で闇両替していたので、その計算で買い物をしたつもりでいた。しまった…
ちなみに、公式レートは1ドル110ペソ。闇レートは1ドル290-350ペソ程度(人によって異なる)。つまり、約3倍も違うのである。
僕はジュースを30円で買ったと思っていたが、実は90円だったのだ!やられた!!くやしい!
しかも、このジュースめっちゃまずい。今まで飲んだジュース史上最もまずい。なんか材料が圧倒的に足りていない味。ここにも物資不足の影響が…
というか、普段僕が買っているジュースは多分輸入品だ。物価の割に高いからである。で、今回買ったのは確認したらキューバ製だった。だから安かったのだ…
キューバに来てから1週間。ようやく慣れてきたと思っていたが、まだまだ落とし穴はあるようだ。おもしろい。
せんまさお
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