【世界一周#59】「バングラデシュは小さいけどいい国だよ」

泊まっている宿「あじさい」は空港に近く、ダッカ観光のメイン、オールドダッカへは少し移動しなければならない。

ほんの20kmほどなので、車なら30分もあれば着きそうなものだが、イメージ通りバングラデシュは人で溢れ、道路も車がひしめいている。

バスだといつ着くか分からないので、電車で向かうことにした。

駅までも遠いので、とりあえずバスに乗り駅近くで降りた。駅で切符を買おうとするが、ここも人で溢れている。

列を抜かして窓口に割り込む人を、列に並ぶおじさん達が叱りつける。ふてぶてしく、そして悪態をつきながら渋々去っていく。

ようやく切符は買えたが、次の電車は1時間後だった。これならバスでそのまま向かえばよかった。

昼飯を食べ、駅に戻る。予想はしていたが時間になっても電車が現れる様子がない。

反対側のホームに電車が来た。屋根の上には仁王立ちの男がいる。初めて生で電車の屋根に乗る人を見た。ちなみに屋根に乗るなら無料らしい(一応ダメらしいが)。

ホームで待つ間も多くの人が話しかけてくる。インドでもよく声をかけられたが、バングラデシュの方はニコニコとされているのでなんか楽しい。

少し遅れて電車が来た。近くにいた方が「この電車だよ」と教えてくれる。

車内も満員だったので、自由席切符の僕は通路に立つ。30分ほどでオールドダッカにある駅に着いた。

駅も少し中心から外れているのでバイクタクシーに乗る。どうやら聴覚障害がある方のようだったので、地図で場所を指して伝える。正直な話、話してやり取りする方が難しいので、こちらとしてはなんの不便もない。

バングラデシュには数多くの川が流れており、船も生活の足となっている。コストの問題なのか利権が絡んでいるのか知らないが、橋がかなり少ない印象。

船着場で写真を撮っていると、オレを撮れおじさんがやってきた。撮ると、「グッドピクチャー」と言って、オレを撮れおじさんは去っていった。まだ撮った写真は見せていないのに。

ダッカには観光名所と言えるような派手なものはあまりなさそうで、船着場の後もモスクやアルメニア教会、キャラバン隊の宿の跡と訪れたが、パッとしないかんじだった。

アルメニア教会は世界で初めてキリスト教を国教としたアルメニアのキリスト教の流れをくむ教会で、初期キリスト教の教えが残っているみたいな感じらしいので行ってみたら鍵が閉まっていた。

おやおやと思っていると中から人が現れ、鍵を開けてくれた。入ってもいいとのことで入ったが、配置上どうしても墓を踏みつけながら進まなければならず、なんか気まずい。

一通り案内していただき、出ようとしたらまた鍵がかかっていて出られなくなった。慌てて人を探し、鍵を開けてもらった。

その昔、キャラバン隊が泊まっていた宿は今や荒廃した街に溶け込み、もはや遺跡には見えない。

もういいやと丁度帰ろうとしたとき、前から男の子がやってきた。中学生か高校生か分からないがそのくらいだろう。

お店の勧誘がしたいようで、僕は何も買わないよと伝えたが、その後もしばらく話していた。

お茶をご馳走してくれると言い出したので、さすがに店にも行かないし僕の方が圧倒的に年上なので逆にお茶くらいご馳走するよと伝えると、「ノーノー」と強く拒否され、結局奢って貰った。

「バングラデシュは小さいけどいい国だよ」

と彼は言う。続いて、

「日本は大きいけど、いい国?」

と聞いてくる。僕はいい国だけど、人はバングラデシュの方がいいと思うと伝えた。誰も初対面でいきなりお茶は奢ってくれないしね。

彼は友達を見つけると僕と握手し、二人で去っていった。

そろそろ帰ろうと駅に向かう。またもや相当並び、チケットを買った。今度は始発駅から乗るので、どの電車に乗ればいいのか分からない。駅員さんに聞くが、英語が通じず、適当に乗ろうとしたところ、近くにいたおじいさんが「こっちだよ」と教えてくれる。更には、「こっちこっち」と、結局席まで案内してくれた。

来るときは立っていたので気づかなかったが、線路脇にはスラムがある。正確には街と線路の間には壁があり、壁とレールの間のごく僅かなスペースに家を建てて住んでいるようだ。

ぼーっと眺めていると、一瞬日本人っぽい3人組が見えた。なんとなく同じ部屋に泊まっている方に似ているように思ったので後々確認したらやはりそうだった。スラムでTシャツを配っていたそうだ。Tシャツは前に泊まっていた方から訳あって引き取ったもののようで、100枚ほどあったらしい。

スラムを眺めているうちに眠たくなって寝てしまった。僕が降りる駅に着く直前で、席まで案内してくれたおじいさんが肩を叩いて起こしてくださった。至れり尽くせりだ。

お礼を言い、僕は宿に戻った。宿で一息ついていると、インドのバラナシで出会い、今はこの宿を手伝っている子が、宿からということで日本製のチョコをくれた。こんな生活をしているので完全に存在を忘れていたが、明後日はバレンタインだ。明日の朝チェックアウトするので早めにくれたらしい。ラブを感じた。

そんなこんなしていると、どんどん日本人が集まってきて話し込んでいるうちに午前3時くらいになった。明日は早朝6時に宿を出るのでいい加減寝た。

I visited to Old Dhaka area. My hotel is in far from there. I tried to get on a train but there are a lot of people in a station. Finally, I got a ticket but my train time is after an hour. I wait my train at platform. Everyone look at me and some people want to talk with me with smile. I waited my train with them. It took about 30 minutes from the station to Old Dhaka station. After arriving, I visited some places. I met a young man all of sudden and he invited me drinking a cup of tea. He payed my bill. I’m older than him so I wanted to pay to him but he didn’t get money from me. I really appreciate to him. He met his friend and said good bye to me. I went back to the station. I bought a ticket to go back to my hotel but I didn’t know with is my train so I asked a staff about my train but he cannot understand English. A man who was next to the staff guided me my seat. There are a lot of kind people in Bangladesh.

The following two tabs change content below.
せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。
せんまさお

最新記事 by せんまさお (全て見る)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。