【世界一周#299】小さめな国

スロベニアは日本の四国と同じくらいの広さらしい。つまりそんなに広くない。

それに比例して首都のリュブリャナもそんなに広くない。つまり見所もそんなにない。

一番の見所は、きっとフランシスコ会の受胎告知教会だろう。しかし昨日の夜たまたま見かけてしまった。

宿から徒歩1分くらいで見えてくるそれはピンクのかわいらしい教会である。

そういえばピンクの寺とか神社ってあるのかなと思って調べてみたら、ピンクの寺はベトナムのホーチミンの海福寺が、ピンクの神社は福岡県の恋木神社があるらしい。ピンクのモスクはマレーシアのクアラルンプールに有名なのがある。

ピンクの教会の前には大きなもみの木が植えられていた。それにクレーン車で飾り付けをしているところだった。やっぱりコンクリートジャングルで見るよりも、教会をバックに見る方が映える。やっぱり本場で見るのは大切だなと改めて思った。

他の観光名所は橋。三本が並んで掛かった三本橋。肉屋の橋。竜の橋の3カ所。どれも普通の橋だ。なぜか肉屋の橋は恋人の聖地らしく、例の南京錠が橋の脇にロックされまくっていた。あれやったことある人いる?

歩いているとすぐにまた街を出てしまった。

山の上に城があるらしい。山道を登る。

すぐに山頂に着いた。せっかくなので城へ入る。ちょっとした博物館になっているようだが、それよりも迷路のような造りがおもしろく、気がつけば訳の分からないところから出てきたりしてグルグルと城内を彷徨っていた。

城からの景色はどこまでも見渡せるのかと思いきや、霧が深く街を覆っている。

じゃあそれが残念なのかといえばそういう訳ではなく、なんだか綺麗なものを見ているような気になる。この街には本当に何にもないようだけど、いい街だ。首都だけあって発展はしているんだけど、その規模からして地方都市感が否めない。そしてそれがいい。都会は疲れるから。

ゆっくりゆっくりと城から出て山を下る。下ったところにマーケットがあった。

小さなキャベツが売られていたので一つ買う。たったの0.1ユーロ(13円程度)。それでもおばちゃんはニッコリと微笑んでくれた。

寒いのにホカホカの気分で宿に戻る。さっき買ったキャベツをぶち込んで辛ラーメンを茹でる。辛ラーメンの最後のストックである。

辛いけどキャベツのおかげで少しマイルド。

辛ラーメンを食べた後は寝るに限る。ベッドに横になっていると、中国人のおばちゃんが同室にチェックインしてきた。

約1時間後、ヨーロピアンのおばちゃんがチェックインしてきた。

ヨーロピアンのおばちゃんが荷物をゴソゴソして部屋を出て行った数分後、中国人のおばちゃんが突如一人でブツブツ言い始めた。

無視していると、中国人のおばちゃんが部屋に謎のスプレーを撒き始めた。殺虫スプレーかなと思い、無視していると、突如悪臭がし始めた。

おばちゃんは更にエスカレートしたブツブツを続けている。

うわ、スプレー臭いな、と思っていたが、なんとなくラベンダーのような香りもするので、スプレーはラベンダーの香りなのかもしれない。

臭いラベンダーの香りの殺虫スプレーだなと思っていたが、臭いは段々とエスカレートし、耐え難いものになっていった。

中国人のおばちゃんが窓と部屋のドアを開けた。寒い空気が入ってくる。うわっ、寒いな、臭いな。

おばちゃんはもはやブツブツではなく独り言で何かしゃべっている。

本当に臭くて臭くてたまらない。窓から入ってきた風で臭さが部屋中に広がる。

例えるなら、使い古した雑巾と、ゴムと生ゴミをミックスしたような臭いだ。それと別軸でラベンダーのような香りがする。

ヨーロピアンのおばちゃんが部屋に戻ってくるやいなや、中国人のおばちゃんが靴が臭いと注意した。

なるほど、ヨーロピアンのおばちゃんの脱いだ靴が臭かったんだ。その靴に中国人のおばちゃんが恐らくラベンダーの香りのスプレーをかけたんだ。

ヨーロピアンのおばちゃんは靴をドアの外に出していた。数分後、臭いは消えていった。部屋中に広がる靴の臭い、とんでもないエネルギーだぜ。

トイレに行こうと部屋を出たら廊下が臭くなっていた。

ドミトリーは臭い問題が深刻だ。ヨーロピアンに多いのが、なぜか靴下を洗わずベッド脇に干しているだけの人。あと、夜にシャワーしない派の人が多いので部屋が臭くなる。体臭もアジア人と種類が違うなんというか野生的な香りなのでキツいときはキツい。こればっかりはしょうがないんだけど、臭いものは臭い。あとインド人はスパイシーな臭いがするけど、不思議なもので、宿でエンカウントするともはや郷愁にかられる。

おばちゃん2人の夜は早く、さっさと寝てしまった。僕は暖房が効きすぎて、なかなか寝られなかった。

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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