【世界一周#203】オイルマネーが注がれる先は

ぐっすり寝ていたようで、起きたらお昼。昼飯を済ませてさあ観光しようと歩き始めて5分。明らかに日本人な人を発見。なぜなら一人で写真を撮りまくっているからだ。

声をかけると、向こうも僕を日本人だと思ったらしい。僕の場合はどこが日本人っぽいんだろう。

Yスケ君は大学の夏休みで旅しているらしい。昼飯がまだらしく、僕はスイーツを食べに一緒にレストランへ。

オススメのランチがあるらしく、地下にある店に入る。こりゃ絶対に一人じゃ来ないな、というリッチな感じの店内。

ランチメニューはリーズナブルらしいが、ランチメニューは言わないと出してくれなかった。

僕はトラディッショナルなスイーツを注文。

Yスケ君の前には次々とランチメニューが運ばれてくるが、どれも美味しそう。

僕のとこには焼き菓子の盛り合わせとレモンティー。とてもうまそう。こういうの好きやねん。

Yスケ君は夏休みだから計画的に回る必要があるらしく、明日にはブルガリアに飛ぶらしい。

食べ終えるとオールドタウンと言われる地区へ行った。

「エクスキューズミー!」

ツアー会社の制服を着た女性に声をかけられる。

「観光の予定は決まっていますか?もし決まっていなければご案内しますが。」

僕たちは結構ですと断った。

「私は情報を提供するだけなので、オフィスへ来ませんか?」

僕たちはただ散策しているだけなので結構ですと断った。

「良い旅を!!!」

なんかムッとされてしまったが、なんでだろう。振り返ると睨まれている。そんなに悪いことを言ったかな。

それからも10m進むごとくらいに声をかけられる。

「ランチいかが?」

結構です、と断ると、もうソッポを向いていて無視された。なんだかバクーの人、嫌な感じだ。

オールドタウンはかつてシルクロードの中継地として栄えた街。古い建物があるのかと思いきや、割と新しく作ったレンガ造りの建物ばかりだ。それでも世界遺産の街らしい。

乙女の塔とかいうかつてゾロアスター教の施設だった塔に登る。かつてお姫さまが結婚を押し付けられ、この塔からカスピ海に身を投げたことが由来で名付けられたらしい。

カスピ海はこの塔から100mくらい離れているので、めちゃくちゃ跳んだじゃん、と思ったけど多分埋め立てたんだろう。

頂上の展望台からは市内が一望できる。第二のドバイと呼ばれるバクーらしく、どこかドバイっぽい感じの形の建物が建ち並んでいる。

カスピ海からは石油がジャンジャン湧いているらしく、この国はオイルマネーで潤っているらしい。

本当に隅から隅まで潤っているなら詐欺なんてないはずだけどね。

オールドタウンを後にし、Yスケ君が行きたかったらしい建物があるところへ地下鉄で移動。やはり旧ソ連圏らしく、地下鉄は核シェルターの機能を備えるために地下深くを通っている。海遊館の長いエレベーターの2倍くらい潜る。

東京オリンピックの競技場で日本で一躍名が広まったザハさんが作った建物に着いた。訳が分からんデザインだが、オイルマネーはこういうことに注ぎ込んでいるらしい。アホくさ。

周囲は公園になっており、観光客や家族連れで賑わっている。

「ハロー!」

子供たちが声をかけてくれた。子供の心はどこの国でも綺麗なようだ。

「どこから来たの?名前はなんていうの?」

外国人に物怖じせずに声をかけられるのは、この国が多様な人種で成り立っているからかもしれない。

中央アジア顔の人、アラブ顔の人、ヨーロッパ顔の人、その中間くらいの顔の人をちょうど同じくらいのバランスで見かける。

子供たちと握手して別れ、僕たちは電気屋へ向かった。バリカンを買いたかったからだ。一番安いバリカンを買って休憩。

地図でバクーを見ていると、気になるモスクがあったので行ってみる。

地下鉄で最寄りに着いたはいいが、どこにあるのか分からないので地図を頼りに進むが行き止まり。どうやらこの道のほとりの低めな壁を越えればモスクへ続く道に出るようなので二人でよじ登る。

よじ登った先には人がいた。

「どんな所から来てるのよ」

と笑っている。そしてウェルカムと。

ちょうど日が暮れたのでモスクはライトアップされていた。中央アジアとはまた違った、どこか教会を感じさせるデザインがなんとも美しい。

もう遅いので宿の方へ戻る。夕飯をオールドタウンの外れで食べる。

僕はチキンを焼いたやつとご飯とサラダのプレートセットを頼んだ。

アゼルバイジャンのご飯は、いわゆる洋食みたいな味のようで、馴染みのある味にようやくありつけて感動。

中央アジアのプロフ(ピラフ)もラグマン(トマトベースのスープヌードル)もおいしかったけど、こういう普通なのがいい。

Yスケ君と別れ、宿に戻る。今日は久しぶりによく歩いた。気持ちの良い疲れ。

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。