【世界一周#194】土の都ブハラ

電車は12:44発、ブハラ行き。遅めの朝食を食べ、11時半に宿を出てタクシーで駅へ向かう。

駅の入り口にはスタッフがおり、チケットを見せないと駅舎内へ入れないようになっている。

僕の前に入った人はフランス人だったらしい。スタッフが笑顔でボンジュールと言っている。

僕の時はコンニチハと言ってくれた。色んな言葉を知っていてすごいなぁ。

駅舎内は売店も多くはなく、人もまばらで閑散としており、旧ソ時代の名残だろうか整然とした無機質なインテリアでまとめられている。高い天井近くにはめ込まれたステンドグラスが駅舎内に鮮やかな光を取り込んでいる。

チケットも電光掲示板もキリル文字で表示されており、自分が乗る電車の情報が全く読み取れない。近くにいたスタッフに聞くと、まだ早いということで椅子に座って待った。

何かアナウンスが流れるが、英語のもなはなく、恐らく外国人だろうという人たちが動き始めたタイミングで僕も席を立った。

スタッフに改めて聞くと、やはり僕の乗る電車がもうすぐ到着するらしく、乗客の後についてホームへ向かう。

ホームの反対側には、ヨーロッパ製の新幹線のような電車が止まっている。おそらくサマルカンドと首都のタシケントを結ぶ高速鉄道だろう。

待っていたホームへは、いわゆる普通の電車と新幹線の真ん中くらいの電車がやってきた。車両ごとに改札が行われており、どの車両かさえ読み取れなかった切符を車掌に見せて乗り込む。

中は少し狭い新幹線のようだが、2列と1列のシートに別れている計3列のみで、足元は広く、肘掛も各座席に用意されており乗り心地がいい。

車両の中心で座席が向かい合うような設計になっており、僕が乗った席は進行方向と逆向きだった。

座席ごとにUSBジャックが付いており、隣の人はそこから電源をとって映画を見ている。

乗り込んでから15分後、定刻通りに電車は出発した。車内は静かで良く眠れるが、稀にサムサやドリンクの販売がやってきてはけたたましく売り込みを行う。

エアコンが効いていたので気持ちよく寝てしまった。

二時間半でブハラに到着。駅は郊外にあるため、タクシーで市内へ向かう必要がある。相場は知らないが、恐らく10,000ソム(120円程度)だろうと予想し、声をかけるが、その2倍や3倍の値段をふっかけてくる。やはり駅前では相場が通用しないので少し離れたところへ行ってみるが、タクシーは一台も通らない。

しばらく待っていると、タクシーがようやく通りかかったので手を道路に突き出して止める。窓を覗き込むと、さっき駅前で勧誘を断った運転手だった。

結局15,000ソム(180円程度)で乗り込み、宿へ向かう。

宿は観光スポットの近くにあったので、そのまま日が暮れるまで近場を巡った。

サマルカンドが青の都ならブハラは土色。ところどころ青のタイルは使われているが、基本的には土色のレンガがむき出しになっている。

オールドシティと言われるエリアは、四方八方がレンガ造りの建物で囲まれており、新旧建築が混ざり合って街並みを作り出している。

かつてはコウノトリの生息地だったらしいが、相次ぐ開発によって住処を変えたらしい。今はなきコウノトリとその巣の模型が遺跡の上に乗せられていた。

夕飯はどうしても焼きそばが食べたかった。先日会った日本人から聞いたレシピを参考に宿のキッチンを占領して取り掛かる。

タマネギのみじん切りを飴色になるまで炒め、りんごジュース、ケチャップ、スパイス、醤油、砂糖を煮込んでソースを作る。

麺はパスタで代用。少し柔らかくなるように戻す。タマネギの薄切りと短冊切りにしたハムを炒めてソースを合わせた後、パスタを投入。ゴミの完成だ。

ヨーロピアンがスライストマトとパン、スイカで晩酌する隣で、僕はゴミをすすった。

同じ部屋の日本人のHトミちゃんと、2階にある僕たちの部屋の前の物置スペースでタバコをふかしながら話す。彼女も仕事を辞めて長い旅をしている同士らしい。

彼女がサマルカンドから旅を共にしているクロアチア人のルドルフがサムサを持って帰ってきた。Hトミちゃんのために買ってきてくれたらしい。数が足りないから二人で分けて、と僕の分まで頂くことになった。かっこいい。

そのまま倉庫スペースで食べていると、下の階から声が聞こえてきた。

「スタッフゥー、スタッフゥー(意訳)」

みんなで行ってみると、ルドルフが前に宿で一緒だったらしい人がいた。

「彼のことは前に別の宿で会ったことがあるけど、彼の名前は知らない!」

ルドルフが紹介してくれたのは、ブラジル人のルーカスだった。

「さっき宿に着いたんだけど、スタッフが見当たらないからチェックインできないんだ。日本人の女の子も一緒に待ってる。」

ピンときた。サマルカンドを出るときに、メッセージをくれていた人がいた。キルギスのビシュケクの宿で、ちょっとだけ話してクソ面白かったYリちゃんだ。

たまたま彼女もサマルカンドにいたらしく、電車は違ったが同じくブハラに今日来ることになっていたそうだ。更にたまたま同じ宿を予約していたことがメッセージで分かっていた。

案の定、Yリちゃんがフロント前にいた。再会を喜んだが、チェックインできなければ休めない。もう深夜0時前だ。

Hトミちゃんと一緒にスタッフを探すが、どこにも見当たらない。深夜だししょうがないけど、2人も待っているから困った。

電話をかけてもフロントの電話が鳴るだけ。もうベッドを譲ってソファで寝ようかなと思っていると、スタッフ一同が外から戻ってきた。

Yリちゃんが無事にチェックインしているようだったので、僕は一安心して寝ることにした。

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せんまさお

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シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。
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