明日街を移動する予定なので、電車のチケットを買いたい。ウズベキスタンには一部街と街を結ぶ電車が走っているので、シェアタクシーに乗らないで済むのが嬉しい。
そもそもバスも嫌いなのに、シェアタクシーなんていう一般車に詰め込まれての長時間移動は苦しくてしょうがない。
日本語が話せる宿のスタッフのベクトシ君に駅への行き方を聞く。タクシーでしか行ったことがないからバスやマルシュルートカは分からないそうだ。
タクシーは高くつきそうだから嫌だなと思っていると、駅まで5,000スム(60円程度)とのこと。
道に出て黄色いタクシーを停める。料金を聞くと、10,000スム(120円程度)とのこと。5,000スムでしょ?と聞くと、その通りに値下がりした。相場を聞いておいて良かったが、どっちみち安い。
駅のスタッフは英語が通じたのでスムーズにチケットを購入できた。
そのまま観光スタート。昨日は時間が遅くて入れなかったレギスタン広場。
見た目とは裏腹に、入れる範囲がそこまで広くなく、お土産物屋コンプレックスと化した建物を見て回る。しかし美しいことには変わりない。
歩いていると警備員に呼び止められた。
「日本人ですか?一人ですか?」
そうですと答えると、ミナレット(モスクに備え付けられている塔。礼拝の呼びかけとかに使われるらしい。)に50,000スム(600円程度)で登れるけどどうするぅ?とのこと。
通常は登れないので、ラッキーな話だと思ったが、イスラム教徒でない僕が、裏ルートで登るのはどうかなと思って断ることにした。
そこから少し歩いてシャーヒ・ズィンダ病院群というお墓ゾーンにやってきた。お墓ゾーンの外れには煌びやかに大統領お墓が建てられている。
お墓ゾーンに進むと、かつての偉人のお墓が道を挟んでギッシリと建てられていた。どれも大変美しく、ああ、憧れのサマルカンドについにやって来たんだなと感動。
お墓なので他とは違ってルールの看板が立っている。騒ぐな、敬意を持って振る舞え、棺と一緒にセルフィーするな、といったかんじで、常識的な範囲内のルールばかりだったので普通に観光できた。ここでも入場料は必要だった。
安いと分かればタクシーを使わない手はない。お墓ゾーンからタクシーでウルグ・ベク天文台へやってきた。
その昔、すでに星の動きから時間の測定を行っていたらしく、今の精密な時間の測定と比べても、1年で1秒とかしかズレないらしい。
遺された測定装置は巨大な石でできており、こんなもんでどうやって測るのか想像もつかない。残念ながら僕には滑り台にしか見えなかった。
ジュースバーでソーダジュースを飲んで再度タクシー移動。
イシュラトハナという放棄されたお墓へ。
なんかお墓の廃墟って気味が悪い。勝手に押しかけといてなんだけど。僕の他には観光客は誰もおらず、地元の子供数人が遊んでいただけだった。
写真撮ってと言うので撮ってあげたらお金くれと言う。スレたガキンチョだ。明らかに貧しくないからムカつく。
宿に戻り一休み。今日は32℃しかないらしく、とても涼しく感じる。日本の32℃だと湿度が高いのでもっと暑く感じるが、こっちはカラカラなので体感的にはもっと低く感じる。
夕飯はスープとナン。ここサマルカンドのナンは中央アジアで一番美味しいらしく、確かにフカフカのモチモチで、他の国で食べたカチカチでパサパサのナンとは一線を画している。
今夜もレギスタン広場のライトアップに向かう。今日は普通のライトアップだといいなと思って行ったが、今日も派手なライトアップ&イベント中だ。
夜風が気持ちよかったので、そのままイベントを眺める。1時間ほど経つとイベントは終わり、通常のライトアップに戻った。
イルミネーションも綺麗だけど、こういう元から美しい建物は電球色のライトアップで十分だ。中国のライトアップも綺麗だったなと思い出す。日本の観光地はあんまりライトアップとかしないよな。もったいない。
宿に戻ると、昨晩知り合ったNシさんがビールを飲んでいた。昔バックパッカー旅をしていたらしく、今は中国で働かれているらしい。
十数年前は中東も平和だったらしく、今行けなくなったのが残念だとのこと。ベテランバックパッカーからよく聞く話だが、本当に残念なことだ。イスラム圏の方々は特に旅人に対して優しくしてくださるので、せめて僕が生きているうちに平和に旅できるような日が来て欲しい。エゴからくる平和への願いだが、真剣に願っている。
せんまさお
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