【世界一周#61】バングラデシュのOMOTENASHI

目が覚めたら朝の9時だった。16時間も寝ていたのである。僕は半年に1回くらいのペースで、電池が切れたように寝てしまう日がある。

宿で朝食を食べ、世界遺産がある街バゲルハットへ向かった。バゲルハットへは宿の近くのバスターミナルから1時間ほど。

たった60タカ(81円程度)で行くことができる。荒い道をボロいバスで進み、バゲルハットのターミナル少し手前にあるカン・ジャハン廟で降りた。

バングラデシュほど敬虔なイスラム国家は今まで行ったことがなかったので、廟ということもあり念のために近くの人にマナーを聞いてみた。やはり廟なので、写真は控えることと、靴を脱ぎ、水で少なくとも手と顔を清めて入ることを教えてもらった。

教えてもらった通りにし、内部を見学させてもらったが、真剣に拝む方々に申し訳なくなりすぐに出た。

近くにモスクがあるので、村の小径を抜けて向かった。モスクの手前に小さな売店があり、客が興味深そうに僕を見ている。ハローと言うと一斉に話しかけてきた。

モスクは入ったり写真を撮ったりしてもいいか聞いてみたところ、2人の青年が「僕らも観光に来た。入っても写真を撮っても大丈夫。」と教えてくれた。

3人で一緒にモスクを見学する。イスラム教は偶像崇拝禁止なので、仏教やキリスト教のような派手な像はない。ただ拝む場所なのでサッと見てその場を離れようとしたところ、その青年達が「僕らと一緒に回りませんか」と言ってくれた。心強いので一緒に回ることに。

アッシとマハムードという彼ら二人は大学生らしい。モスク前の売店でアッシがお茶を奢ってくれた。もう3日連続でバングラデシュ人に奢ってもらっている。

近くにワニが触れる池があったのでワニに触った。寝ているワニの背後に行き、尻尾の近くを触る。ゴツいが押すと柔らかい。

ワニの後は近くでリキシャを捕まえて世界遺産のモスクへ向かった。そしてまたもやリキシャ代を奢ってもらった。

入場料を払い、シャイト・ゴンブスというモスクへ入る。ここでも外国人料金は現地民の10倍だ。

広いモスクを歩いて回る。祈りの時間ということでマハムードは祈り始めたが、アッシは僕と一緒に観光を続ける。祈らなくていいのか聞いたところ、祈るときは綺麗な服と身体で祈りたいらしく今は大丈夫とのこと。

マハムードの祈りが終わったころ、彼と合流した。彼はたまたま3年ぶりに友達と再会したようで懐かしそうに話している。

アッシがオススメの場所があるというのでマハムードを置いて二人で向かう。またもやリキシャ代は奢ってくれた。その後も何箇所か周り、マハムードと合流した後、昼ごはんを食べた。

「君が手で食べれないことは分かっているよ」とマハムードは言い、エビカリーを頼んだ僕のためにスプーンを頼んでくれた。

せっかくだが、いや、せっかくなので僕も久し振りに手で食べることにした。コツを教えてもらうがやはり難しい。カリーはやっぱり辛い。日本人は辛いものが食べられないんだと言うと、これは辛い内に入らないと二人は笑っていた。

近くにいた猫が欲しそうに鳴いている。マハムードは猫にチキンカレーをあげた。バングラデシュは猫も辛いものが食べられるんだなあ、と言ったら二人は大笑いしていた。

お昼ご飯の後はオススメスイーツがあるということで連れて行ってもらった。ほぼ練乳の汁の中に団子状の何かが入ったロシュマレイというものを食べる。練乳は飲みたいくらい好きなので美味しい。

その後は一緒に博物館へ行った。全ての展示物をアッシが丁寧に説明してくれる。ベンガル語表記なのでありがたい。

博物館を出るとマハムードの友達と合流し、最後の目的地のモスクへ向かった。マハムードの友達は彼女連れでなんかカッコいい人だ。

アッシ、マハムード、マハムードの友達、マハムードの友達の彼女と僕の5人でリキシャに乗りモスク観光。

最後はビビモスクというところで、もはやお祈りにも使われていなさそうな半遺跡化したモスクだった。それもそのはずで、この辺りのモスクは15世紀に作られたものばかり。どれも修復しながら保っているらしい。

近くで遊んでいた男の子がリキシャに乗り込んできた。ドライバーの甥っ子(?)らしい。まだ小学生低学年だろうが、英語でビシバシ質問してくる。インドでも思ったが、この辺りの子供はとんでもなくかわいい。

観光の後は近くの売店で5人でお茶を飲んだ。ここもアッシが奢ってくれた。

僕がそろそろ宿のあるクルナの街へ戻ると言うと、バスターミナルまで案内するよ、とアッシとマハムードが一緒に来てくれることに。マハムードの友達とその彼女は途中まで方向が一緒らしく5人で移動。

マハムードの友達とその彼女に別れの挨拶をし、残った3人はバスターミナルに向かった。

バスターミナルでリキシャ代を払おうとしたところ、実はマハムードの友達が降りる際、バスターミナルまでのリキシャ代を払ってくれていたことが分かった。もう本当にキザすぎる。そりゃ彼女できますわ。

バスを待つ間、アッシとマハムードはドイというプリンとヨーグルトの合いの子みたいなバングラデシュ名物のスイーツをご馳走してくれた。どんだけ僕奢ってもらってるんやろうか。

「おいしい」はベンガル語で「モジャ」と言う。僕がモジャモジャ言いながら食べていたら、二人ともポカンとしている。アッシが状況を理解したようで笑いながら説明してくれた。僕の発音が悪く、僕はドイを食べながら「靴下」と言っていたらしい。

アッシとマハムードはバスの中まで僕を案内してくれ、「こっちの席の方が日が当たらないからこっちに座りなよ」と最後まで優しい。ハグでお別れし、バスの外からも手を振って見送ってくれた。

僕は今、猛烈に感動している。奢ってもらった話にフォーカスしてしまっている気がするが、何より嬉しかったのは、彼らが僕なんかをもてなしてくれたことだ。彼らだって息抜きに観光に来たはずなのに、怪しい英語を話す外国人に一日中付き添ってくれたことだけで本当に嬉しい。

旅は出会う人で変わる。その国の印象だって会う人で良くも悪くもなる。毎日騙されていたらその国さえ嫌いになってしまう。逆にバングラデシュのように毎日歓迎してもらえたら大好きになる。まだ4日目だが、僕を歓迎してくれるバングラデシュが大好きになった。ありがとう、アッシ、マハムード。そしてマハムードの友達とその彼女。

I got up at 9am. I took sleep for 16hours. OMG. I ate my breakfast as soon as possible and prepared to go to Bagerhat that is one of World heritage site. I got on a bus to go to there. It took about an hour. After arriving, I visited Khan Jahan Ali Majar Jame Mosque that is tomb of hero in here. I don’t know about Muslim culture so I asked the rule to a man who is in here. I entered the Mosque, there are a lot of prayer. I don’t want to disturb their praying so I went out soon. Then I visited to other mosque, I met 2 university students. They invited me their travel, I was really appreciate their offer. They gave me a cup of tea. I’m older than them but they gave it to me. Thank you so much. We visited to a lot of places and they explain about these places in spite of their holiday. And they payed my almost transportation fee. I really really really appreciate their kindness and welcome. We travel in Bagerhat whole day. Finally, they saw me off in a bus and said see you again with hug. A meeting makes good image to the country. So I love Bangladesh because of them. Thank you very much. I’m happy to meet you guys.

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。