一年で一番好きな日は春一番が吹く日だ。僕の地元の中国地方は2月14日に吹いたらしい。
昨日ナガルコットで寒い日を過ごしたからか、カトマンズは春が訪れたような心地よさがある。だんだんと暖かくなる街を見ながら、宿の屋上で朝食を食べた。
日本にいるときは朝ごはんは高校生以降食べていなかった。夜更かしして早起きするからか、朝は胃が気持ち悪かったからだ。それが旅になると朝は腹が減ってしょうがない。
よく寝ていることも理由だろうが、ゆっくりと味わうことができる時間があること、そして一日が始まることへの期待があるからだろう。
カチカチのバターをナイフで刻み、冷えかけのトーストに振りかける。とんでもなくビビッドなイチゴジャムを塗りたくり食べ、熱々のインスタントコーヒーで流し込む。
どう焼けばそうなるのか分からないスポンジのようなオムレツに塩胡椒を恐ろしいほど振りかけて、甘すぎるトーストとのバランスを取る。
そんな朝食でも幸せを感じるには十分すぎるのだ。まるでとんでもなく贅沢をしているような気分になる。
朝食を食べたら荷物をまとめて宿をチェックアウトした。今日は午後から次の国、中国へ移動する。
とりあえず同じ宿のKスケといつもの店へチャイを飲みに行く。馴染んでいるからだろうか、注文を忘れられていた。
店にはおじさんから子どもまで集まってまったりしている。平日の昼前から何をやっているんだろう。
カトマンズのタメル地区は完全に旅行者向けの街にカスタマイズされている、いわゆるバナナパンケーキストリートである。ワイワイ楽しくみんなで行くような旅行であれば非常に便利であるが、裏を返せば面白味がない。しかし街を少し外れるだけで人間臭さがグッと増してくる。
ネパールから出した手紙が届いたとみんなから連絡を受けた。あの怪しい郵便局はちゃんと機能していたようだ。
ネパールに17日間いたことになるが、僕は結局ネパールのことがよく分からなかった。物価は安いけどメチャクチャ貧しい国のようにも見えないし、シャイな人が多いのに商売人は積極的だし、素朴な人が多いのに薬物は蔓延しているし、自然を大事にしていそうで実はそんなことなかったり、とよく分からない。
ネパール人はこうだ！みたいな印象がなく、なんか掴み所のない国だなぁという感想しか出てこない。僕が日本人だからだろうか。それくらい日本人にとっては違和感なく過ごせる場所であることは確かだ。
Kスケとネパール最後の日本食を食べて僕は空港へ向かった。
This is my last day in Nepal. I’m going to go to China today. I drank a cup of milk tea with my friend K-suke. We can talk for long time if we don’t have any subject. We ate last meal in Nepal but we ate Japanese food. I don’t know why, we can eat good Japanese food in Nepal. After our lunch, I went to Kathmandu airport.
I don’t have image about Nepal until now. I enjoyed to travel in Nepal but I couldn’t understand about Nepal. Actually, I can stay in Nepal for long time maybe but don’t want to stay for long time. I don’t know why. I don’t know.
せんまさお
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