【世界一周#110】オヴァルティンがある

ゆっくりとした朝を過ごす。

国境から宿まで歩いたように、宿から国境まで歩く。しばらく並んで再びマカオへやってきた。

Lオ君がカジノに行きたいと言うので、国境から無料シャトルでPonte16へやってきた。もう何度目か分からないゲートをくぐる。Lオ君は若いのでパスポートの確認を求められている。21歳未満は入場不可なのだ。僕は一度も求められたことがない。

Lオ君は見事な3連敗でお金を失っていたが、僕は止めたので悪くない。いくつかの観光地を経由しながら昼飯を食べにやってきた。

ポルトガル料理のお店らしい。人気メニューらしいミートドリアを頼む。Lオ君は言った。

「オヴァルティンがある!」

よく分からないが飲み物らしいので、僕はオヴァルティンも頼んだ。ドリアよりも先にオヴァルティンが出てきた。味は薄いココアだ。

しばらくすると小さい土鍋に入ったドリアが出てきた。熱々でおいしい。僕は熱けりゃおいしく感じるので食べ物は熱ければ熱い方がいい。たこ焼きなんか鉄板から直で食べるのが一番うまい。

Lオ君はホリックスという木の皮の味がする飲み物を飲んでいた。

それからマカオタワーに向かった。実は行こうと思っていてうっかり行き忘れていたのでいい機会だった。338mのタワーらしい。僕は東京タワーが今まで登った中で一番高いタワーだったので、ここで更新することになった。それにしても338mというところに競争を感じる。

マカオタワーからはバンジージャンプもできるようだったが、僕はやめておいた。僕はバンジージャンプもスカイダイビングもやったことがあるので別にもういい。

これは困った考え方で、僕はめちゃくちゃ遊んでいたので簡単に思い付くような遊びは大抵やってしまった感がある。一度でのめり込まなかったものをもう一度やるくらいなら、新しいことをやった方がマシだと思ってしまってやらないので、何回かやるうちにハマっていく、上達することで楽しさが分かる、みたいな経験があんまりできていない気がする。

タワーから落ちていく人も、これから飛ぶ人も楽しそうだ。僕は落ちていく人の動画を撮ってそのシュールさにLオ君と笑っていた。こんな乱暴すぎる遊び方をするのは人間くらいだろう。どうかしている。

マカオタワーの他にもう一つだけ気になっていて行かなかった場所があった。コタイストリップというマカオの島側にあるホテル兼カジノ通りの夜景だ。昼間に行ったことはあったが、きっと夜はもっと綺麗なんだろうなと思ってはいたが、僕が泊まっていたのは半島側だったのでなかなか足を伸ばせずにいた。Lオ君も見たいとのことだったので一緒に向かった。

コタイストリップに到着してからというもの、そのスケールの馬鹿でかさに、笑みがこぼれるというか笑いが止まらない。下品なまでにゴージャスなカジノとそのイルミネーションは月に変わって夜空を明るく照らしている。

巨大な美に囲まれて歩く。写真を撮ろうにもサイズもその美しさもカメラに収まりきらない。いつか誰かとこのホテルに泊まって、この美しさを感じながら眠りにつきたいとかいうわけわからん欲が湧いてきた。いやらしい金の力に心が触れてしまった。

うわー、すごーい、きれーいとか言いながら写真を撮りまくるあたり田舎者丸出しで、それ以上の言葉を知らない語彙力のなさを昔から旅に出るたびに実感する。表現可能な域を超えた光景をこの目に収められるだけで幸せなことだ。

カジノの無料シャトルバスで国境まで帰る。何個目の中国のスタンプだろう。さっきまであまりに豪華なものを見ていたせいで感覚が狂う。帰りにエッグタルトを買いにパン屋さんへ寄った。一つ3.5元(56円程度)のエッグタルト。あの宮殿のようなホテルに泊まるのにはエッグタルト何個必要なんだろう。

毎日3.5元(56円程度)のエッグタルトを焼いて売る人と、最低ベット5,000香港ドル(7万円程度)のカジノを楽しむ人は何がどう違うんだろう。どっちが幸せなのかな?僕はどっちでもなく、エッグタルトを食べる方が幸せかな。

昨日まではちょっとだけ豪華に見えた僕の宿も、今日はなんだかただの古びたビルの一室に見えてきた。

I met a man in my hotel in Zhuhai city. I was surprised because I met him also in Hong Kong. We went to Macau today. We visited some churches and ruins. Then, we visited a street that is famous for casino buildings. It was so beautiful. I want to stay in a hotel on this street.

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せんまさお

せんまさお

シャイな僕が世界一周の旅へ。諸事情により緊急でお金が必要だったので一部上場企業のキーエンスへ就職。27歳で退職し、夢だった世界一周をすることに。やりたいことを全部やっている最中です。まずは死なずに帰ってきます。皆が憧れる世界一周だと思いますが、良いところも悪いところも全てそのままお伝えして、一緒に旅している感覚になっていただければ嬉しいです。座右の銘はPLUS ULTRA。「もっと向こうへ」という意味です。好奇心の赴くままにもっと向こうへ行ってきます。好きなコーラはコカ・コーラ。スカッとさわやかコカ・コーラ。LOVE&PEACE。

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